親の家を相続したけど、かかる費用は税金くらいだし困ったときに処分方法を考えよう。
不動産を相続した人の中には「不動産は資産だから持っていても損はないし、困ったときに処分しよう。」と考える方も多いのではないでしょうか?
しかし、その考えは大変危険!
人口が減少している今、所有するだけで損をしてしまう可能性が高まっています。
この記事では空き家を持ち続けるリスクと対策について解説しています。
空き家を持ち続けるリスクと対処法
リスク①思ったより資産価値が低いかも?
駅やスーパーに近い立地でも、土地の形状や大きさにより不動産価値は変動します。
例えば、駅まで徒歩5分という好立地でも、旗竿地(図1参照)の場合は一般的な整形地と比較すると約2~3割安くなってしまいます。
「利便性が良いからもっと高い値段が付くと思っていた!」というケースもあります。
また、バブル期に購入された物件は、当時の購入価格と現在の市場価格が大幅に乖離している可能性があり、「親から聞いていた売却予想価格と実際の査定額が異なる」ということになりかねません。
対策①査定してもらう
相続した時点で査定してもらうのがオススメ。
査定をお願いしたら強引に売る方向に持っていかれそうで心配…
「査定をお願いしたら売ることを勧められそうで心配…」という方はぜひ弊社をご活用ください。
「将来に備えて査定だけして欲しい」とお伝えいただければ、無料で査定させていただきます。他の業者に情報を流すこともありませんのでご安心ください。
リスク②家は人が住まなくなった瞬間から腐朽・破損が進む!
腐朽や破損が進むと解体して手放すしか選択肢がなくなり、手放す際に費用がかさむ恐れがあります。
実際、空き家を放置する理由の一つは「解体費がかかるから」だそうです。
将来的に人に貸す、あるいは中古戸建として売却を考えている場合、定期的に空き家の管理をしておく方が良いです。
利便性の良い立地なら多少放置しておいても問題ない(※1)ですが、田舎の不動産では「更地はいらないけど、家が建っているのであれば欲しい」という場合もあるため、田舎の不動産だからこそ管理に気を使ってみてください。
「手放したいのに手放せない!」という最悪の事態を回避できるでしょう。
※1 土地自体に価値があれば、放置によって家が腐朽・劣化しても、解体して新築を建てたい人に需要があるため多少放置しておいても問題ないでしょう。しかし、周囲に迷惑になるまで放置しておくとリスクの方が高くなります。周囲の人に迷惑がかかるだけでなく、管理不全空家や特定空家に認定され固定資産税が高くなるなど、持ち主自身にも負担がかかってしまいます。
対策②空家管理をする/してもらう
腐朽や劣化を遅らせるために空家管理をしましょう。
月に1回が理想ですが、難しければ半年に1回は現地に行くようにしましょう。「遠くて定期的に通えない」「プロに見てもらいたい」という場合には空家管理サービスを利用すると良いでしょう。月々5000円~から利用できます。
広島市佐伯区・廿日市市周辺に空き家をお持ちの方は、弊社の月300円からの空家管理サービスをご利用いただけます。
弊社事務所からの距離によって価格が変動するシステムを採用することで、費用を抑えた空家管理サービスを実現しています。
自分で管理する際の点検項目は…
必須
・郵便受けの確認(家自体には直接関係はありませんが、ポストにチラシがたまると空家であることが一目で分かり不法投棄や犯罪の温床になります。)
・外壁/軒裏/基礎にひび割れはないか、腐っていないか確認
・塀がグラついていないか、ゆがんでいないか
・雨漏りしていないか
・換気
・通水(1分程度流し続ける)
可能であれば
・掃除
・庭木の剪定
リスク③思ったより維持費がかかる!
空き家を所有するだけで、固定資産税、都市計画税、水道光熱費といった維持費が年間10万円を超えることも珍しくありません。
年間10万円かかったとして、5年持ち続けると50万円もかかっていることになります。50万円あれば美味しいご飯を食べたり、旅行に行ったりできますよね。
また、売却しようと思ったときに資産価値が上がっていればお得感がありますが、変わらない、または下がった場合には損してしまいます。
例えば、相続時の査定で1500万円と言われ、5年後に1500万円で売却した場合、不動産自体の価値が落ちた訳ではありませんが、維持費を含めて計算すると実質的な利益は薄くなってしまいます。
家は築年数が経てば経つほど劣化が進んでしまう上、利便性の良い場所に人口が集中しつつある傾向から、よっぽど立地がよくない限り価値が上がることは期待できないと考えておく方が賢明です。
空き家で損しないために
空き家で損しないために大切なのは「空家を所有したら出口戦略を考えておく」ことです。
・何年後に手放す可能性があるか?
・子どもや孫はその空き家や土地を必要としているのか?
・もし手放すなら、どんな形で手放したいか?
出口戦略①中古戸建として売る
検討すべき点
中古戸建として売れそうか?(築年数、劣化具合、立地)
対策
放置すると築年数が古くなる上、腐朽・破損というリスクも高まるため、早めに売ることを検討した方が良いかもしれません。所有を続ける場合は管理必須です。
出口戦略②土地として売る
検討すべき点
土地として売れそうか?(立地、広さ、土地の形状)
対策
立地が良くて将来的に価値が上がりそうなら所有しておいても良いかもしれません。そうでなければ、早めに売ることを検討したほうが良いかもしれません。
出口戦略③親戚が新築用地として使う
検討すべき点
何年後くらいに必要になりそうか?
対策
周囲に迷惑をかけないように最低限の管理をしておきましょう。現在家が建っているなら、実際に必要になるまでは賃貸に出すことを検討しても良いかもしれません。誰かに住んでもらうことで空家管理の手間を減らせるでしょう。
出口戦略④賃貸に出す
検討すべき点
賃貸の需要はありそうか?
対策
放置すると築年数が古くなる上、腐朽・破損というリスクも高まるため、早めに賃貸に出すことを検討した方が良いでしょう。
出口戦略⑤子どもや孫へ引き継ぐ
検討すべき点
子どもや孫はその空き家や土地を必要としているのか?
対策
活用の選択肢を狭めないために空家管理をしておきましょう。現在家が建っているなら、実際に必要になるまでは賃貸に出すことを検討しても良いかもしれません。誰かに住んでもらうことで空家管理の手間を減らせるでしょう。
空家管理なら「(株)つばきらんど」へ!
不動産業者なので安心してお任せください。
空き家を持ち続けるのがいいのか、売るのがいいのか、貸すのがいいのか分からん!
という場合はお気軽にお問合せくださいね。お話を聞かせてもらった上で、現在の相場や将来性も含めて(※2)一番良い方法を提案させていただきます。
※2 広島市・廿日市市の不動産に限ります。他の地域の相談も受け付けていますが、相場や将来性については詳しいことはお伝えできない可能性が高いです。
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