広島電鉄、2025年運賃改定を発表!新運賃の詳細とポイント解説

広島電鉄が2025年2月1日(土)に電車・バスの運賃を改定、および運賃・定期券制度を変更する旨を発表しました。

今回の改定は単純な値上げではなく運賃形態の変更を伴う値上げのため要チェックです!

グランビュー隅の浜

今回の改定のポイント

まずは今回の変更点を大まかにまとめてみました。詳しい説明は後述しているので、そちらも併せてご覧ください!

①電車
・宮島線を含め全線240円の均一運賃に
・モビリーデイズを利用する場合の割引運賃が設定

②バス
・広島市内均一運賃エリアを拡大し、220円→240円へ値上げ
・均一運賃エリア以外の運賃を30~80円値上げ

③定期券の変更(電車)
・全線定期券の発売に伴い、宮島線連絡定期券+市内電車全線定期券(エリアフリーパス)が廃止
・宮島線内の区間定期券は引き続き発売

④定期券の変更(バス)
・指定経路がなくなり、購入金額内の区間であれば自由に乗れるように

⑤定期券の変更(広島シティパス)
・バス均一運賃エリアを拡大に伴い、対象範囲を拡大
・発売額を変更

⑥定期券の変更(広島シティパスワイド)
・発売額を変更

では、詳しく見ていきましょう!

【電車】宮島線を含め全線240円の均一運賃に!

現在、宮島線の運賃は距離に応じて決まっていますが、2025年2月からは全線一律240円に変更されます。したがって、広電五日市駅~商工センター入口駅といった短距離の乗車でも240円の運賃がかかるようになります。この区間の現行の運賃は140円なので、100円の値上げになってしまいますね。

一方で、モビリーデイズの利用で運賃を抑えることができるようになります。例えば、上記の広電五日市~商工センター入口の運賃は150円となり、値上げ幅を10円に抑えられます。

さらに、全線均一運賃への変更に伴い、宮島線市内線連絡(市内線と宮島線をまたがっての乗車)乗車距離にかかわらず240円になります。つまり、市内線~草津駅でも、市内線~広電宮島口駅でも、同じ240円で乗ることができます。市内線~広電宮島口駅の現行の運賃は270円ですが、改定後は240円になるので30円お得に乗れるようになりますね。

詳細については以下の表をご覧ください!

【バス】広島市内均一運賃エリア拡大&値上げ

バスの均一運賃エリアが大芝町・不動院・牛田早稲田あたりまで拡大します。
一方で、運賃は220円から240円に20円値上がりします。

詳細については以下の地図をご覧ください!
黄色のエリアが現行の均一運賃エリアで、変更後は黄色+赤色のエリアが均一運賃エリアになります。

【バス】均一運賃エリア以外の運賃は値上げ

乗車距離で運賃が決まる区画では30~80円の値上げになります。
また、初乗り運賃170円から200円へ30円値上がりします。

こちらはなかなか痛い値上げですね。

詳細は以下の表をご覧ください!
表に書いていない区画については別途案内がある予定です。

【定期券(電車)】電車全線定期券を発売

現行の制度では市内線~宮島線の定期券の場合、乗車区間によって定期券の価格が決まっていますが、変更後は全線乗り放題の定期券になります。例えば、定期券を持っておけば通勤に五日市駅~土橋駅、ショッピングに五日市駅~紙屋町西駅といった使い方が可能になります。

宮島線連絡定期券に自動的に市内電車全線定期券(エリアフリーパス)が付いてくる形になるため、「宮島線連絡定期券の範囲を超えて電車に乗ることがない(市内線の乗り放題が必要ない)」という方にとっては実質的な値上げになりますね。

変更に伴って、現行の「宮島線連絡定期券+市内電車全線定期券(エリアフリーパス)」の販売は終了します。

詳しい運賃は以下の表をご覧ください!

また、宮島線内(宮内串戸駅~五日市駅など)の定期券は引き続き発売されます。

詳しい金額については以下の表をご覧ください!

【定期券(バス)】バス金額式定期券を発売

現行の制度では、指定されたバス停間の経路のみが乗車可能でしたが、変更後は運賃ベースで定期券を買うことになり、購入金額内であればどの区間でも自由に乗ることができるようになります。例えば、現行の制度ではAバス停~Bバス停の定期券を買うと、その区間でしか乗車できませんでしたが、変更後の制度では320円の定期券を買えば、区間問わず320円の範囲で定期券が利用できます。購入金額を超えた区間で乗車した場合は差額だけで乗り越しできます。この制度の変更に伴って、バス区間定期券+市内電車全線定期券/呉中心部のバス全線定期券/バス・バスの乗継定期券(広電とボン・バスなどを含む)の発売が終了します。

また、定期券は広電バス以外でも利用することができます。一方で使えない路線もあるのでご注意ください。

使える路線
ボン・バス、芸陽バス、芸備交通、一部の高速バス(三段峡線(高速便)、芸陽バス「かぐや姫号」など)

使えない路線
広電電車、高速バス松江線・米子線、空港リムジンバス、呉広島空港線、イオンモールシャトル、つばきバス、アウトレット広島シャトルバス(広島駅新幹線口発着)、各種イベント輸送

2025年2月1日からモビリーデイズで発売されます。

詳しい解説については以下の図をご覧ください!

【定期券(広島シティパス)】エリアを拡大&発売額変更

広島シティパスは路面電車と240円均一運賃エリアの7社バスが乗り放題の定期券です。今回、バスの均一運賃エリアの拡大に伴って、広島シティパスのバス乗り放題対象エリアも拡大します。また、定期券の発売開始日は2025年3月16日で、期間は3カ月/6カ月/12カ月から選べます。

詳しい対象エリア、発売額については以下の表をご覧ください!
上の地図の赤色の部分がバス乗り放題エリアに追加され、黄色(従来のエリア)+赤色(追加エリア)が乗り放題になります。

【定期券(広島シティパスワイド)】発売額の変更

広島シティパスワイドは広電電車(修大協創中高前以東)および7社のバスが乗り放題の定期券です。広島シティパスと仕組みは同じですが、広島シティパスワイドの方が乗り放題のエリアが広いのが特徴です。

今回、広島シティパスワイドはエリアは変わらず発売額が変更になります。

まとめ

宮島線の均一運賃導入により、通常運賃・定期券共にシンプルな運賃形態になりましたね。
今回の改定でお得感を感じられる方もいるのでは…?
一方で、短距離で電車に乗る方や対キロ区間のバスの利用が多い方には痛い値上げになりそうですね。

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